ISSUE
自販機は「売った瞬間」で終わっていないか。
これまでの自販機DXは、飲料が消費者の手に渡るまでを磨き上げてきました。しかし顧客の体験は、飲み終えた缶やペットボトルを「どこに捨てるか」で終わります。その最後の一歩が、いま最適化の空白地帯です。
Vendyは売上・在庫・決済・補充を連結し、自販機オペレーションを可視化しました。CokeOnはアプリでスタンプやポイントを通じた購入体験を広げ、消費者と自販機の接点を強くしています。どちらも「飲料が手に渡るまで」の最適化として大きな成果を上げています。
一方で、その隣に置かれたリサイクルボックスは、いまだクラウドに接続されていません。投入物のおよそ3割が異物として混入し、あふれ・悪臭・苦情・撤去がオペレーターの負担になっています。回収は「補充のついで」で行われ、人手不足とコスト圧の中で非効率なまま放置されています。
売るための仕組みは高度化したのに、捨てるための仕組みは取り残されている。サービスが本当に完結するのは、飲料が消費され、その容器が適切に回収・資源化されたときです。
THE LOOP
最後の輪をつなぐのは、消費後の一歩。
飲料ビジネスは「つくる→売る→飲む→捨てる→資源に戻す」の円環です。Vendyが「売る」、CokeOnが「飲む(買う体験)」を最適化し、つぶすくんが欠けていた「捨てる→資源化」を担って、円が初めて閉じます。
飲料が売れた瞬間ではなく、その容器が資源として戻った瞬間に、サービスは完結します。つぶすくんは、リサイクルボックスにエッジAIを載せ、満杯予測・回収最適化のデータをVendy/CokeOnへ接続。「補充」から「補充 × 回収」へ、最適化を消費後の領域まで延長します。
IMPACT
回収を、これだけ軽くする。
ペットボトルを2週間で約500本圧縮し、体積を70%以上削減。1回あたりの回収量が増えることで、回収頻度そのものを50〜75%削減します。
SOLUTION
リサイクルボックスを、データを語る装置に。
エッジAI(TinyML)とクラウド最適化の組み合わせで、回収を「勘と経験」から「予測と計画」へ変えます。
① 投入物分類(TinyML)
カメラ画像をエッジで推論し、PETと異物(缶・電池・食品包装など)を判別。異物混入を入口で抑え、有価物としてのPET品質を守ります。
② 満杯予測
時系列・人流・天候データから「いつ満杯になるか」を予測。Vendyの巡回計画やCokeOnの設置データと接続し、精度を高めます。
③ AI回収最適化
満杯データから回収頻度とルートを最適化し、補充ルートと統合。「補充のついで」ではなく、データに基づく回収計画へ。
処理能力(実数)
つぶすくんは、ペットボトルなら2週間で約500本を圧縮し、体積を70%以上削減します。圧縮によって1回あたりの回収量が大きく増えるため、回収頻度そのものを50〜75%削減できます。油圧レス圧縮・検知通報型の安全設計と組み合わせ、「あふれる前に、より少ない回数で」回収を回せます。
ARCHITECTURE
リサイクルボックスのデータを、自販機クラウドへ。
つぶすくんは、リサイクルボックスの状態データ(満杯度・回収タイミング・投入物種別)をAPIで提供します。
Vendyに対しては、満杯予測と回収最適化データをAPI連携し、補充と回収を一つのオペレーションとして束ねます。CokeOnに対しては、設置ロケーションや消費者接点のデータと組み合わせることで、「買って・飲んで・返す」を一気通貫で設計できます。これまで分断されていた自販機本体とリサイクルボックスのデータが一つのプラットフォーム上でつながり、設置から回収までを単一のダッシュボードで管理できます。
VALUE
売る側にも、買う側にも、地球にも。
つぶすくんとの協業は、Vendy/CokeOnの価値を拡張し、AI社会実装の事例をつくります。
Vendy/オペレーターの価値拡張
リサイクルボックスの満杯・苦情・撤去という課題を解決し、補充ルート最適化に回収を統合。差別化・解約防止・ARPU向上に貢献します。
CokeOn/消費者体験の完結
「買う体験」に「返す体験」を接続。返却・リサイクル行動をアプリのインセンティブ(スタンプ・ポイント等)と結べば、消費者のリピートと環境貢献を同時に促せます。
環境・ESG
体積70%以上削減・回収頻度50〜75%削減により、回収トラックの走行とCO₂を大幅に圧縮。有価物としてのPETを「ボトルtoボトル」の水平リサイクルへ。
AI社会実装の実績
エッジAIスタートアップとの協業を通じて、産業へのAI実装という具体的な成果を社会に示します。
MODEL
PoCで実証し、出資で全国へ。
スモールに実証し、成果をもって拡大する。リスクを抑えた段階的な協業設計です。
実証(PoC)
重点エリアでVendyとAPI統合PoCを実施。満杯予測の精度と回収削減効果を検証します。
パイロット
Vendy/CokeOn導入オペレーター数社へ展開し、実績を蓄積します。
拡大(Growth)
出資・顧客開拓を通じ、Vendy/CokeOnの販売網で全国へ。蓄積データを新たなデータ事業へ拡張します。
飲料サービスの「最後の輪」を、一緒に閉じませんか。
私たちは、自販機の最適化を「売る」で止めず「回収」まで延ばすことで、サービスを本当の意味で完結させたいと考えています。VendyとCokeOnが築いた基盤の上に、消費後のデータをつなぐ――その協業を、ぜひご一緒させてください。
- Vendy/CokeOnチームとの協業・API連携
- 重点エリアでの共同PoC
- Growthフェーズでの出資・資本提携